子どもの法律

いじめ

いじめ被害者に対する掲示板への投稿内容が名誉棄損と認定され、開示になった事例

ネットの掲示板に投稿された投稿について発信者情報開示が認められた事案

同級生から繰り返し叩かれるという暴力を受け、子どもが不登校になったが、調査委員会の設置を求めた結果、加害者との和解に至り、不登校が解消した事案

息子は同級生の女児から繰り返し叩かれるなどのいじめを受けた。現在、不登校になっているがどう解決したらよいか分からない。

本人が「大丈夫」と言っているが、本当はいじめられているようだ。その場合でもいじめがあったとの判断になるのだろうか。

いじめ対策推進法上のいじめの定義は次の記事のとおりです。判断の際に重要なことは、行為を受けた児童が「心身の苦痛」を感じているかどうかです。そして、一定の人間関係の中では、されたことに対して大ごとにしたくないとか、さらなるいじめや報復が怖いと...

叩かれたのは1回だけですが、「いじめ」に該当しますか。

いじめ対策推進法には、いじめの定義が定められています。その詳細は次の記事のとおりです。この定義では、加害行為が1回か多数回か、単発的か継続的かは問題とされていません。そして、いじめの該当性判断で重要なのは、これを受けた児童が「心身の苦痛」を...

子どもが学校でからかわれたり、叩かれたりしている様子。「いじめ」になるのではないか。判断基準が知りたい。

いじめ防止対策推進法2条1項では、「いじめ」についての次の通り定義をしています。「この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響...

いじめが原因で不登校になっている。いじめの事実について、学校に調査させたいが、どのような方法があるか。

いじめ防止対策推進法には、「いじめに対する措置」として、次のとおりの義務を学校に課しています(いじめ防止対策推進法23条)。①いじめの事実の有無の確認②その結果を学校の設置者に報告する③いじめがあった場合には、いじめをやめさせるなどのために...
いじめ

減ったいじめ、増えたいじめ(令和2年度調査を踏まえ)

文部科学省が公表した「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査結果の概要」によると、いじめの認知件数や重大事態は減少している一方、ネットを通じたいじめや自殺者数は増加していることが明らかになった。コロナ禍の影響によりいじめが完全に解消する方向には進まず、ネットいじめの危険性にも注意が必要だと指摘されている。
ニュース

同調圧力と子どもの成長

同調圧力についての言及が増えており、大人の世界や社会において同調圧力をなくす必要があるとされています。同調圧力は個性を抑制し成長を妨げるものであり、自由を制限します。しかし、この問題の解決は困難であり、日本社会には根付いています。
いじめ

小山田圭吾氏によるいじめ問題について

小山田圭吾氏の学生時代のいじめに関するインタビュー記事が雑誌に掲載され、批判が集まりました。小山田氏は謝罪しましたが、遅すぎるとの批判もあり、東京五輪開会式音楽担当を辞任しました。問題はいじめ事実をおもしろおかしく報じた点と、反省や謝罪の姿勢がなかったことです。

いじめ加害者の保護者との話し合いに弁護士の同席をお願いできますか?

いじめ被害を止めるため、また被害に対する弁償や賠償のために加害者の保護者と話し合いの場を設けることがあります。未成年の子どもたちの親権者だけで法的には話し合いが可能ですが、責任の所在を明らかにし、再発防止などを明確にしてもらうため、法律の専...

SNSに同級生の悪口などを書いてしまいました。いじめになりますか?

いじめ防止対策推進法によれば、いじめは「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものをふくむ。)であって、当該...
いじめ

いじめ自殺の加害者の責任~大津いじめ訴訟を踏まえ~

津いじめ事件において、最高裁がいじめによる自殺を通常損害と認める判断を下し、高裁の結論が維持されました。これにより、いじめによる自殺への加害者の責任が問われることが一般的な社会通念となりました。しかし、賠償額については加害者の家庭環境などを理由に減額された点が課題とされています。
ニュース

中学いじめ調査結果の開示請求について

「真相は藪の中」という言葉は、関係者の認識の違いにより真実が明らかにならない状況を表す。芥川龍之介の小説「藪の中」に由来する。福島県でのいじめ調査結果の不開示決定に関する取消訴訟で男性が勝訴し、個人情報の配慮は必要だが開示の工夫が可能であったとの判断が示された。
いじめ

自殺の原因

長崎市で高校2年生の男子生徒が自殺した事件において、学校や県の対応が問題視されています。学校が遺族に「突然死にしないか」と提案し、県も「突然死の可能性はあるかもしれない」との見解を示したことが報じられました。自殺の原因は明らかにされていませんが、学校や自治体、教育委員会による「隠蔽」や「口封じ」のような対応が問題とされています。このような対応は、自殺した本人や遺族に対して配慮が欠けていると指摘されています。
教育

あだ名は禁止?名字に「さん」づけがルール化

学校での生徒の名前呼びにおいて、名字に「さん」づけのルール化が進んでいることについて言及されています。このようなルール化が一律に禁止のルールを作るという表面的な問題解決に過ぎず、本質的な問題解決には至らないと考えています。あだ名がいじめの原因ではなく、いじめを誘発する状況や人間関係、家庭関係に焦点を当てるべきであり、生徒にあだ名の意味を考えさせるべきだと主張しています。