子どもの法律

逮捕

いじめは「犯罪」か。いじめの定義とこれが犯罪に該当する場合について。

多くの行為がいじめに該当するが、そのうちの一定の行為については犯罪に該当することもあります。そのような場合には学校は警察との連携を重視すべきことを文部科学省が通知をしています。
犯罪被害

「教職員等による児童生徒性暴力等に関する法律」(わいせつ教員対策法)の施行と概要について

2022年4月1日に施行された「わいせつ教員対策法」について解説します。法律では児童生徒に対するわいせつ行為を明確に定義し、その防止や早期発見・対処の措置を定めています。具体的な対象行為や対策の要点について説明し、わいせつ教員の再免許に関しても特例を設けました。この法律の目的は、児童生徒の安全を守り、わいせつ教員の存在を根絶することです。
犯罪被害

子どもが動画投稿をしたい、と言ってきたら?

個人情報の公開や顔の露出を避ける、視聴者との個人的なやり取りをしない、誹謗中傷やプライバシー侵害をしない、性的な内容を避けるなどが重要。動画投稿には親子で話し合いが必要であり、マネジメント会社との契約には注意が必要。
犯罪被害

わいせつなどを理由とした懲戒処分等(2020年度)

2020年度において、公立小中高校の教員200人が懲戒処分や訓告を受け、そのうち96人が児童生徒らを性暴力や性犯罪の被害者とするケースが分かった。処分者数は前年度より減少したものの、200人台は8年連続であり、わいせつ行為による処分が依然として多いことが問題視されている。
犯罪被害

幼い娘が性的被害に遭った。急ぎ、親の取るべき対応を知りたい。

未成年の児童が被害に遭った場合、親は詳細な事案を児童からヒアリングし、記録に残すべきです。警察への相談では、親のヒアリングが先行し、警察にはメモや録音、録画のコピーを提供します。警察は被害現場を調査し、犯行現場を特定するために捜査を行います。
犯罪被害

未成年者による「受け子」逮捕事案の増加傾向について

最近、未成年者が特殊詐欺の「受け子」として関与し、逮捕される事例が増えています。SNSを通じてアルバイトとして誘われ、犯行に関与するケースが多いようです。受け子は詐欺の共犯であり、被害金の大部分は主犯者に渡される一方、未成年者が逮捕されることが多く、主犯者は逮捕されないことが多いです。保護者は子供のSNS利用や他人との接触に注意を払う必要があります。
少年事件

少年との再会

数年前に担当した少年事件の依頼者と再会した。その少年は立派な大人に成長し、父親と一緒に仕事をしている姿を見せてくれました。以前は未熟で不安定な様子だった少年が、成長して安定した姿を見せてくれたことに感慨深さを覚えた。少年事件を担当した経験が今も活きていることを実感し、将来も子どもの問題に取り組んでいく意欲を持っていることを示唆しています。
教育を受ける権利

岡山県内の少年「非行率」が悪化?

岡山県警によると、今年上半期の少年非行率が7年ぶりに悪化したと報告されました。前年同期比でわずかな増加であり、休校期間の延長により学校内暴力は減少した一方で、学校外での非行が増えた可能性があります。特に中高生の非行件数が増加しており、コロナの影響によるストレスや行き場の喪失が要因と考えられます。

少年審判を受けたことは、いわゆる前科に該当しますか。

いわゆる「前科」とは、裁判にかかり、有罪判決を受けたことを指します。したがって、少年審判を受けたことは前科になりません。また、審判の結果保護処分が下されても、保護処分は刑罰ではないのでやはり前科にはなりません。

未成年のときに、少年院に入っていたことがあります。このことを履歴書に書く必要がありますか。職場には話すべきでしょうか。

そもそも少年院に入っていたことは刑罰にあたりませんし、前科として取り扱われることもありません。したがって、履歴書の賞罰欄に記載する必要はありませんし、進んで職場に話す必要もありません。

未成年のときに犯した罪について、成人になった以降はどのように手続が進むのか教えて下さい。

未成年中に罪を犯し、少年審判が開かれるまでに成人になった場合、「逆送」といって家庭裁判所から検察庁に事件が戻され、成人と同じように事件処理されることになります。すなわち、少年審判ではなく刑事裁判が開かれ、有罪と判断されれば前科として扱われる...

家庭裁判所での審判結果に不服がある場合の手続を教えてください。

処分決定が決まってから2週間以内に、「抗告」という手続きを取ることが考えられます。「抗告」とは、高等裁判所に対し、原決定の取り消しを求める申立てです。これが認められると、事件が原裁判所に差し戻されるか、別の家庭裁判所に移送され、もう一度少年...

家庭裁判所の審判手続きとはどういうものですか。

審判とは、裁判官が①少年の非行事実の存否を判断し②少年に下す適切な処分を判断するための手続きです。いわゆる裁判を想像してもらうと一番近いと思います。ただし、普通の裁判と異なり、審判手続きは公開されません。裁判官、事務官、少年、そのほか少年の...

鑑別所の中での生活状況はどうなりますか。

日中は勉強をしたり、教官と面接をするなどして過ごします。時間は区切られていますが、テレビを見る時間があったり、漫画の置かれている図書館があったりします。運動場があり、そこで運動することもできます。面会も可能です。なお法務省HPに、「鑑別所の...

逮捕・勾留中の生活状況はどうなりますか。

逮捕・勾留中は、「留置場」という場所で生活することになりますが、基本的に決まった時間に起床・食事・就寝し、日中は取調べを受けることになります。接見禁止が付されていない限りは家族の方の面会も可能です。なお、自費で身の回り用品や本等を買うことは...