以前から取り上げている教師によるわいせつ犯罪の傾向ですが、高止まりの状況が続いていると言われています。
わいせつ教員の懲戒処分273人 半数が児童に対して:朝日新聞デジタル
文部科学省は22日、2019年度にわいせつ行為やセクハラをして処分された公立小中高校などの教職員が273人いたと発表した。過去最多だった18年度(282人)に次ぐ多さで、このうち児童生徒に対するわい…
教師と生徒という関係、SNSの普及による女児とのコンタクトの容易化などいろいろな原因があろうかと思いますが、もはやその対策は喫緊の課題です。
国も対策をとっており、教員免許が失効したことの情報を官報情報検索ツールにて40年分検索できるようにしたりしています。
しかし、これだけでは当然抜本的な解決にはなりません。市民団体の中には、わいせつ犯罪により教員免許の再取得を禁止する法改正を求めるものもありますが、本日の文部科学大臣の会見では、そのような改正は断念するとしています。これは、他の重罪においても一定期間が経過すれば、いったん失った国家資格の再取得が認められている中で、教員免許のみを一切、再取得不可とすることはバランスを欠くためです。
なので、まだまだ抜本的解決には道半ばです。本来的にはそもそも教師によるわいせつ犯罪を生じさせないことが大切です。学校、教員、生徒や保護者の意識改革も必要だと思います。