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わいせつ教員の「排除」に向けた動き

教員による児童や生徒へのわいせつ行為が相次いでいることを踏まえ、自民・公明両党の作業チームが初会合を開き、わいせつ行為で処分を受けた教員が、二度と教員免許を取得できないようにする法整備などに向けて、議論を進めていくことを確認しました。

(NHK2021年3月1日 20時59分) https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210301/k10012892261000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_008

以前のブログ記事でも取り上げましたが、昨年12月には文部科学大臣において、わいせつ犯罪による教員免許の再取得を禁止する法改正は断念するとされています。

それでも世論や、市民団体の強い要求もあり自公作業チームでの動きがあるようです。

わいせつ行為を理由とした教員の処罰は当然に必要ですし、再犯防止も必須です。問題は、教員免許の再取得を一切禁止することの可否です。

この点に関しては、他の国家資格の再取得の可否についてブログを書きました。

当然、教員免許の再取得を希望する者の憲法上の権利も考えなくてはなりません。仮にわいせつ教員の免許再取得を一切禁止するようであれば、他の国家資格においても同様の規制が及ぶこととしないと法的な均衡も保てません。そうなると、当然、当該国家資格を持つ者や団体から猛反発があるでしょう。

自公作業チームで今後議論が進むと思いますが、ハードルは相当に高いのが実情だと思います。