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子どもの学び

小学生(2年生)の授業を見学する機会がありました。

そこでは国語の授業で、「反対の意味を持つことば」を学習していました。

前の反対は、後ろ、右の反対は左、といった具体でそれぞれの言葉の反対の意味を示す言葉を順番に学習していました。

授業の冒頭、私は「反対言葉ではなく、否定の言葉を生徒が回答したりはしないだろうか?もしくは反対言葉と否定の言葉の違いを意識できて教えたり、学んだりできるだろうか?」とひとり考えていました。

明るいの反対は「明るくない」とか、広いの反対は「広くない」という回答が出ないかな、と思ったのです。

実際にはこのような回答はないまま授業は進み、徐々に問題が難しくなりました。一番最後には

「ふたが開かない」の反対は?となり、多くの生徒が「開く」と答えていました。

当然これは、上記の否定語との混同であり、正解ではありません。ごくわずかな生徒だけ「閉まらない」と答えていて、これが本当の正解です。

「開く」の反対言葉は「閉まる」で、「開く」の否定語が「開かない」です。そうすると、「開かない」の反対言葉は「閉まらない」となるのです。

否定語についてはどうやら明確には習っていないようですが、今後、否定語との関係も踏まえて、今日の学びが深まっていくと思いました。

ちなみに、担当の先生は、この最後の問題について、すぐに回答を示さずに各生徒に「考えてみてください」と伝え授業を終えました。授業での学びを授業後にも持ち帰る癖をつけて学びを深めるためだと思いました。

小さな子どもたちの学びの機会を見学できてとても有意義な時間になりました。

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