ブログ

子どもが動画投稿をしたい、と言ってきたら?

高校生の妹が、ラインライブで動画投稿をしたいと相談をしてきました。

さすが令和を生きる女子高生。インターネットで本名を言ってはいけません、と習ってきたアラサー世代の私としては、ついつい「顔なんか出して大丈夫なのか…?」という反応をしてしまします。

とはいえ、せっかくやりたいと言うのだから、この考えは尊重しよう。ということで、弁護士目線にて、動画投稿の時に気を付けることをまとめてみました。

➀本名/住所/通っている学校等の個人情報を出さない。

 ※特に、外で動画投稿などをする場合は注意です。風景などから、あっさり場所が特定されてしまいます。

 ※趣旨:性被害に巻き込まれないため、名誉棄損・プライバシー被害に遭わないため

➁できれば顔は出さないか、出すとしても分からない程度に加工する。

 ※➀と同趣旨。

 ※ただ、実際、顔を出さないと人気が出ない!という問題もあるようですね。ルッキズムの匂いがするので私はあまり好きな考えではありませんが…判断が分かれるところだと思います。

➂「実際に会おう」という誘いは断る。視聴者と個人的なやり取りをしない(ラインIDや携帯電話番号を教えない)

※趣旨:性被害に巻き込まれないため。

➂投稿内容について、事実を上げて特定人物を誹謗中傷したり、プライバシーを傷つけるようなものしない。

※趣旨:損害賠償請求や、場合によれば刑事告訴のおそれがあります。

※実名が出てなければOK、という単純な問題ではありません。実名以外の情報から、特定人の名誉を棄損していると判断されることはあり得ます。

※本来は、自身の意見を公に述べることは大事な権利であり、これ自体を差し控える必要はありません。しかし、「意見」か「事実を上げた誹謗中傷」かは判断が微妙な場合があります。人身攻撃的な投稿は避けるのが無難ですし、もし悩む場合には「これ投稿しても大丈夫かな?」と保護者に相談する仕組みをつくりましょう。

➃性的な投稿をしない。

※趣旨:どの程度の内容かによるが、犯罪に該当するおそれあり。また、性被害に巻き込まれないため。デジタルタトゥーとして半永久的に残りうるリスク。

動画投稿のときには、よくよく親子で話し合いを!

なお、最近は動画投稿をサポート・マネジメントする会社もあるようですね。

もしそういうところからお誘いが来た場合は、きちんと契約書を作っているかどうか確認してみてください。そして、契約書の中身をきちんと読んで、順番に説明を受けること。しどろもどろになったり、適当な説明を受けるようであれば、コンプライアンスへの配慮の意識が薄い証拠です。そうした事務所に所属することはあまり望ましくないでしょう。

以上、思いつくところを記載してみました。

暫定版ですので、もしかしたら後に色々追記するかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました