民法にちゃっかり残されていた「懲戒権」の条文が削除される運びです。
民法の「懲戒権」削除、答申へ=体罰禁止を明示―法制審 (msn.com)
新しく「子の人格を尊重する」という文言が入りますね。
大前提として、この条文は理念を表明したようなものですから、現実にこの条文を基に何かがあれこれ変わるということはないと思います。
それでも、この条項が入ったことは素晴らしいと思います。
法の改正は、基本的に社会情勢の後追いです。社会通念が変わるから、昔作った規程が今にそぐわないので、変更しよう、となる。
だから、この条文は、「子どもの人格を尊重してあげて」ということがようやく社会的に承認される考えになったんだなー、と喜ばしく思います。
親と子は、別の人間なんですよね。
一見冷たいように見えるかもしれないけれど、大事な考えだと思っています。それに、別の人間だからって、愛せないわけでも大事にできないわけでもない。
少し話は飛びますが、人間って、「自分と違う」ものに対してどうしても居心地悪さを感じてしまう生き物だと思うんです。だから、できれば周りを「自分と同じ」に固めたがるし、自分によく似た顔の小さな生き物がそばにいればなおさらかもしれない。でも、それを許容しないとだめですね。違う考え、違う嗜好。ちょっと居心地悪いけど、それを受け入れるところを子どもに見せたいと思います。次の世代の子どもたちも、いろんな「違い」を受け入れられるように。