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宿題をするのは親ではない

こんにちは、弁護士の河田です。

8月31日、例年であれば夏休みの終わりの日ですね。今年はコロナで少し早い新学期ですが…。

こういうときには、学生時代の「夏休みの宿題」を思い出します。

私は、子どもの頃、親から「宿題をしなさい」だとか、「勉強をしなさい」だとか言われることが全くありませんでした。

言われるまでもなくやるから…というわけでは当然ありません。笑

私の家は昔から大家族。おそらく、私の両親は、宿題よりも家の手伝いをしてほしい、という気持ちが強く、あまり勉強には目が向いていなかったのだと思います。

私の方もこれに便乗し、「別に遅れたって誰が困るわけでもないし、自分の勉強のためにやるんだったら自分が必要と思う時にやればいいんだ!」と自分で自分に言い訳をし、嫌いな科目の宿題は後回しにしていました。

もちろん、本当はちゃんとしなきゃいけないのは分かっているし、学校の先生からは注意されるので、31日にはズーンと気が重い。

ものによれば、「最初の授業に提出」だとか、「始業式の次の日に提出」だとか、少し期限に余裕がある宿題もあるので、必死でギリギリ間に合う計画をたてて、どうにか提出をしていました。

さて、自分の格好悪い過去を正当化するようで恐縮ですが、改めて考えてみると、これはこれでよかったのではないかと今では思っています。

もし親が「勉強をしなさい、宿題をしなさい」と口酸っぱくいうようだと、かえって面倒くさがってやらなかったかもしれません。また、1から10まで手伝ってくれるようだと、これもまた必死にやろうという気持ちにならなかったように思います。

放っておかれたからこそ、この宿題は自分がどうにかしなきゃいけないもので、できなければ自分が怒られるものだ…という感覚になったのだと思います。

そう思うと、自分で問題を解決する能力を養うため、勇気をもって子供を放っておくことも時には大事なのかもしれません。

ちなみに私は、子どもに宿題をさせようと必死になるあまり、「宿題させたいのはそっちの勝手じゃろ。どうしてもさせたいならご褒美がいる。コーラとか。」と言い放たれ、頭を抱えたことがあります。

どんなことでも、まず「自分の問題」と思わせること、大事ですね…。

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