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日本学術会議と子ども

今、国会で野党からの追及が絶えない日本学術会議の任命拒否問題。

具体的に学術会議が何をしているか、分からないことが多いものの、今日、たまたま報道で日本学術会議が「我が国の子どもの成育環境の改善にむけて‐成育空間の課題と提言2020‐」なる提言をしていることを知りました。

もともと日本学術会議の任命拒否問題自体に関心があったところ、日ごろから関心の高い「子ども」についての提言を日本学術会議がしているとなれば読まない訳にいきません。さっそく、ウェブページから検索し、当該提言を発見しました。

http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-5.pdf

提言では、日本における少子化傾向、児童虐待の増加、子どもの貧困の深刻化、自殺率の高さなどを念頭に、子ども関連の予算、投資の低さに対する改善を提言しています。

また、保護者の安全、安心への意識、習い事に割かれる時間から子どもが外遊びの機会を失い、これがひいては将来の活力や社会の持続可能性への影響も危惧されるとしています。

私は個人的に、この外遊びの機会の減少を以前から気にしていたので、とても興味深く続きを読みました。そして、提言では、「難関校突破経験者の方が未経験者よりも子ども期に遊んでいること」の調査結果が引用されたり、外遊びの機会減少が自分でコントロールする力の喪失や心理的障害の増加につながるとの研究結果も示されていました。

最近ではIQで測定される「認知能力」の他にこれで測れない「非認知能力」の重要性が言われますが、このような非認知能力は、多くの人との関係や遊びを通じて育まれると言われます。そのため、子どものころの他者との多様な遊びはとても重要なのにもかかわらず、現代社会ではむしろこれが大人により奪われてしまっているのです。

また、外遊びは時に危険を伴いますが、この危険な遊びは子ども自身の経験となり、危険なこととそうでないことの線引きを学習させたり、自分の心身のコントロールをする能力を育むのにとても大切です。それゆえ、危険な遊びを経験しないことには、社会に出てからも自分自身を十分にコントロールすることもかなわず、得てして問題のある行動をしても気が付かない結果になりかねません。

そのため、子どもの将来を思うのであれば、何はともあれ「やってみさせること」だと思うのです。

しかし、現代社会では少子化ゆえに親が子どものすべてに口を出し、手を出し、危険なことなどもっての他ですし、習い事が自由な時間、外遊びの時間を奪い、他者との交流の機会を奪ってしまっているのです。

これがいつまでも続けば認知能力は高くても、他人との交流の仕方や関係の築き方などの分からない、自発的取り組みもできず、創造力もないような非認知能力の低い大人ばかりが増えていくことは火を見るよりも明らかです。

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