文部科学省による全国の学校におけるいじめ、不登校の昨年度の調査結果が公表されました。
その概要としては、
➀いじめの件数が初めて60万件を超えた
②不登校の子どもはおよそ18万人と増加傾向
③小学校でのいじめがここ5年で約4倍
④いじめ重大事態の発生件数が前年度より20%増加
⑤小学校における暴力行為の発生件数がこの5年で4倍
などというものです。いずれの内容を見ても、いじめの問題がまったく克服されていないどころか、むしろ、増加悪質化していると言えます。
加えて、小学校での件数の増加や悪質化が顕著であり、いじめの低年齢化の傾向が見られます。
ここからは推測ですが、大人の社会の不安定さが学校や家庭に影響を及ぼし、まだ小さい小学生の子どもたちの日常にも影響を与えているのではないでしょうか。私個人の考えとしては、大人の社会が成熟、安定しないことには子どもの社会におけるいじめの問題は克服できないと思うのです。未だに会社内におけるパワハラなどを含めたいじめの問題は後を絶ちません。それどころか、社会の分断や格差は広がるばかりです。結果、子どもの社会にも強い影響を与えているのだと感じます。