いじめの被害は、人生被害そのものです。いじめは、人の人生を破壊します。その最悪のパターンは、いじめを原因に死に至るケースです。
また、いじめの持つ陰湿さや、周囲の無理解は、いじめの二次被害を生じさせます。いじめをいじめと認めたがらない学校や加害者、その周囲の保護者は、いじめによる一次被害に向き合い、すぐに対処すること、問題を解決することから逃げようとし、いじめの事実を覆い隠したり、矮小化したりします。
その結果、いじめの二次被害が始まります。
最近では、暴行や嫌がらせなどの直接的ないじめに限らず、SNSやグループLINEなどを通じた間接的ないじめも増えています。さらにはネット上の掲示板にまで被害の場が果てしなく拡大することもままあります。
そのため、被害者は、終わりなくいじめ被害に日々恐れながらの生活を余儀なくされます。
当事務所では、上記の直接的いじめに限らず、ネット上でのいじめも含め、対処する方針としています。プロバイダー責任制限法を通じた発信者情報開示請求を行い、ネット上での二次被害を阻止、救済するよう動くこともあります。
最近でも、暴力などの直接的いじめについて、事後に、ネット上の掲示板にまで飛び火した事案で、当該掲示板への書き込み者を特定することが実現した事案があります。
内容は非常に難しいものでしたが、いじめの被害を裁判所にしっかりと伝え、こちらに有利な開示の判決に至りました。
いじめの被害は人生被害そのものです。周囲の力も借りながら、早急な対処で人生被害を最小に食い止めて欲しいと思います。