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学校でのマスク着用ルールの見直しに向けて

岸田文雄首相は27日の参院本会議で、学校でのマスク着用のルールの緩和について早期に結論を出す方針を示した。「感染状況を見ながら専門家とも相談し、できるだけ早く示したい」と述べた。日本維新の会の浅田均氏の代表質問に答えた。

首相は「学校教育活動を含め、社会のあらゆる場面で日常を取り戻すことができるよう着実に歩みを進めていく」とも説明した。木原誠二官房副長官も同日の記者会見で「(3月の)卒業式での扱いも含め、マスクの取り扱いをできるだけ早く示す」と話した。

日本経済新聞2023.1.27

新型コロナウイルス感染症対策の一環としてマスクの着用が求められるようになりだいぶ経ちました。学校教育現場でも当然、これが求められてきました。

この点に関してはもともと文部科学省による「学校における新型コロナウイルス感染症
に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2022.4.1 Ver.8)」というマニュアルが存在しており、その中でマスク着用に関し、以下のように説明されています。

https://www.mext.go.jp/content/20220404-mxt_kouhou01-000004520_01.pdf
  • ①身体的距離が十分とれないときはマスクを着用すべき
  • ②十分な身体的距離が確保できる場合はマスクの着用は必要ない
  • ③気温などが高い日には熱中症などの健康被害が発生するおそれがあるためマスクを外す
  • ④体育の授業においてはマスクの着用は必要ない
  • ⑤体育の授業でも、十分な身体的距離がとれない状況で、十分な呼吸ができなくなるリスクや熱中症になるリスクがない場合には着用する

冒頭の報道では、このような学校でのマスク着用のあり方を見直すことを示唆しており、早ければ今年3月の卒業式のころにはその方向性が示される可能性があるといえます。

新型コロナウイルス感染症対策のためにマスクの着用が有効であることはそのとおりだとは思いますが、やはり、児童生徒は毎日を密な中で過ごし、密な中で成長する存在であることや、その成長過程は後になって取り返す、取り戻すことのできない貴重な時間であること、そして何より新型コロナウイルス感染症との付き合い方に変化が生じてきていることに照らすと早急なマスクの着用のあり方の見直しがとても重要だと思います。

この度のルールの変更が子どもたちの明るい未来に繋がると信じています。